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ラムダッシュの自動洗浄器

家電

今回は、昨年、Amazonで購入したPanasonicの電動ヒゲ剃り、ラムダッシュのES-LV7Cについて。

この深い藍色と茶色の2色展開。わたしが買ったのは茶色のです。(画像引用元:Panasonic

わたしはヒゲが濃く、肌が弱いタイプです。さらにはシェービングで出血しやすい「袋ヒゲ」などという厄介な症状持ちでもあり、ヒゲ剃りは大嫌いです。

中学2年生くらいからでしょうか、奴ら(ヒゲ)は密度を上げながらエリアを急拡大しはじめ、わたしの顔面大戦争の日々が始まりました。電気シェーバーだろうがT字カミソリだろうが、剃ったあとが真っ赤になる。血がにじむ。痛い。朝剃って夕方ころまで痛い時だってありました。散髪屋さんでミニマムな鉈みたいなカミソリで剃ってもらうと、もうその晩は、枕が剃り跡に当たる痛さで寝付けず、翌日までヒリヒリが続きました。

袋ヒゲ、専門的には埋没毛ヒゲ。ウィキペディアの予防法には「まずは毛抜きや剃刀を使った自己処理をやめることである。」と、ある。(samuelemunemu32, Public Domain, via flickr)

父親は電気シェーバーを使っていたので、はじめはそれを使わせてもらってたのですが、どうやっても血が出てしまうので、自分用にT字カミソリを買ってもらい、あれこれなるべく痛くない剃り方を試行錯誤しながら、基本はやっぱり出血してました。

制服のカッターの襟元や胸元をたまに血で汚しながら、T字カミソリで時間をかけ深ゾリをする毎日でした。カミソリの銘柄はSchickとGilletteを行ったり来たり。どちらが自分にあっているかはわかりませんでした。銘柄の差は感じませんでした(ちなみに、「なんとなく」という理由で貝印は試しませんでした)。

理想の髭剃りのハードルは高い。

それよりも刃の数の差。刃の数は、2枚刃から始まり、3枚刃、4枚刃と。こちらは刃の数が増えるに従って明確に肌へのアタリが優しくなるのがわかりました。しかし、刃の手前にある、滑りを良くする保護剤?のようなものが減ってくると、結局何枚刃だろうがダメでした。痛い痛い。でも、この保護剤ってのがすぐ減るんですよね。どんなに気をつけても2週間は持ちません。雑に使うと1回2回でもう滑りが悪くなります。早すぎじゃない?ああ、もったいない…と思いながらも大量のカミソリを使い捨てておりました。

さまざまな安全剃刀。日本で高いシェアを誇るSchick。世界のガリバーはGillette。(Geoge Redgrave, CC BY-ND 2.0, via flickr)

そして、結婚を機に、電気シェーバーに移行しました。

電気シェーバーに移行した理由は、機械としてのシェーバーが進歩していたというのもありますが、一番は、もう深ゾリの生活とおさらばしたかった。結婚もしたし、もうそんなに気合を入れて身だしなみを整える必要もないかと…。嫁に言うと、意外とあっさり同意してくれました。

一緒に生活するようになって、彼女もわたしが毎朝、時には晩の入浴時にも、鏡を前に格闘している姿を見ていますからね。でも、細目のサンドペーパーくらいだったわたしのほっぺたが、中目のサンドペーパーくらいになるわけですからね。嫁としてはこれは問題なはずなんです。にもかかわらず、快諾してくれたんです。良い嫁をもらいました。今から思い返すと、こういった積み重ねが夫婦間のスキンシップを減らす原因だったんでしょうね。

極薄のスチール網刃からヒゲを取り込みカッターブロックの振動でカットする、という基本構造は1950年にブラウン(BRAUN)が確立した技術。1990年にはヘッドの首振り機構の量産化にも成功(フレックスコントロール)。電気シェーバーのトップランナー、ブラウンはジレットの子会社であり、カミソリ刃にも豊富な技術蓄積を持つ。ついでにジレットはP&Gの子会社であり開発資金も抜群に豊富。写真はSeries7。(Florian Fuchs, CC BY 3.0, via Wikimedia Commons)

しかし、2010年代に入りますと、時代がだんだんとヒゲに寛容になってきました。 1990年代や2000年代は、ヒゲを伸ばすなんて選択肢は、一部のアウトロー達以外に存在しませんでした。そんな人は「マトモじゃない」人でした。 それが、不景気の就職難と、人員整理と団塊の世代の大量退職の流れに乗って、ちょいワル程度にヒゲを生やしている男性を街で見かけることが増えてきました。

「伸ばす」ほどの長さもなく、「たくわえる」ほどの面積も密度も持たない、まさに「生やす」くらいの中途半端さで、きっと、どっかの国ならティーンエージャーが頭を五分刈りにする感覚でやってそうな、いかにも日本らしくて奥ゆかしい「ちょいワル」なんですが、それでも羨ましくてしかたがありませんでした。絶対ラクでしょ。

このくらいまでの無精ひげは許される風潮。もちろん人相や職種にもよるが。(Johnathan Nightingale, CC BY-SA 2.0, via flickr)

ヒゲの攻撃力だって、ソリだちのちょい伸びよりは、もう数ミリ伸びたほうが触りが柔らかいですから、嫁だってサンドペーパーよりは掃除機のヘッドの回転ブラシのほうが気持ちいいはずです。

この論法で、「…オレもやってみようかな・・・」と、軽くジャブ的に提案をしてみましたが、即却下。それだけはやめて!と鋭くカウンターを入れられました。

で、相変わらず、わたしは電気シェーバーを使っております。

電気シェーバーは、BRAUNとPanasonicを使いましたが、わたしにはPanasonicのほうがあってました。

ラムダッシュは、時代が進むにつれてだんだん刃の数が増えて、今では5枚刃とか、やたらと肌に当たるヘッドの部分が大きいんですが、肌に当たる面積が広いので、早く剃れます。徹底的に深ゾリをしようとしなければ、肌のアタリも優しいです。わたし平べったい顔の形状もあっているのかもしれません。

逆に、徹底的にきれいにしたい几帳面な方には不向きです。堀の深い人にも向いてないでしょう。やっぱり5枚刃は大きいので、癖ヒゲにピンポイントで当てたり、もみあげのキワをキッチリさせたり、なんてところは苦手です。特に、のど仏あたりの、皮が薄く張った、固くて複雑な箇所はダメダメです。諦らめましょう。深ゾリしようとしたら痛い目を見ます。なので、顔の平べったい日本人に向いた形状と言えるかもしれません。

堀の深い人御用達、フィリップス。写真はPhilips 8290。(Ged Carroll, CC BY 2.0, via flickr)

まあ、わたしはもう深ゾリを追求する生活とは決別しましたので、実にラムダッシュとは相性が良いです。優しく、まるく、早い。

そして、地味に、洗浄システムが安いです。

BRAUNはアルコールを使います。そりゃ、殺菌といえばアルコール。絶対の信頼。ただ、ランニングコストが高いです。 Panasonicは水に洗浄剤を溶かす方式です。

注意書きシール上のボタンを押して、洗浄器をポップアップした状態。この下に洗浄カップをセットします。(© 2019 kukurunbo)

洗浄剤と言っても、発泡剤が入ってるわけでもなく、洗浄が終わったあとに刃の油分が落ちてしまったりもしません。逆性石けんなのかな?洗浄力がイマイチでも殺菌が目的なのかな?よく調べてませんが、一応ヒゲくずはだいたい洗い落とされてます。

洗浄カップに水とこの洗浄剤(液状)を投入します。(画像引用元:Panasonic
投入後。混ざり具合が…なんかグロいです。(© 2019 kukurunbo)

洗浄液の交換の時期はだいたい1ヶ月で、洗浄器の「CHECK」ランプが点灯したら、そのタイミングです。洗浄液が自然蒸発してかさが減るので、それを感知しているようです。一回、洗浄剤をケチって、「CHECK」が点灯したあとに減った分量の水を足して、そのまま使い続けたことがありますが、問題なく作動しました。ただし、1ヶ月も使い続けると、洗浄液もいいかげん劣化してきてますので、悪臭がしてきます。洗浄が終わったクサいシェーバーでヒゲを剃ると悲しい気持ちになりますよ。

クズを底に沈殿させて上澄みで洗浄するシステムです。(画像引用元:Panasonic

洗浄カップに給水ラインがきってあるのですが、それよりも水を多めに入れて、長持ちさせようとしたこともありますが、結果は同じでした。どのみち1ヶ月も使い続けたらクサくなります。

洗浄と乾燥が終わったあと。ザックリとキレイになってます。これ以上を望むなら、手作業が必要です。(© 2019 kukurunbo)

洗浄剤は3袋入りで、Amazon価格が¥700程度ですから、目くじら立ててケチる必要もないかと思います。劣化した洗浄液はほんとうにヒドい臭いです。

交換サインが出たら、サッサと交換しましょう。

そして、ある日、洗浄器の反応が突如なくなりました。つづく…

参考サイト:

Wikipedia、YouTube、ディールラボパナソニックシック・ジャパンフェザーP&Gブラウンマイレピジレット、など。

画像元サイト:

Wikimedia Commons、flickr、Panasonic、など。

括坊奚

岡山市在住の野良キュレーター。
日常を豊かにするリーダーズ・ダイジェストを目指しています。
構造に関するコンテンツが好きです。

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